V.暗殺者の顔

とある昼下がり。

自宅の庭でアフタヌーンティーをしていたガウラとヴァル。

ヴァルは里の修行を終え、ヴァイパーの武器の慣らしも終わり、ガウラは抱えている問題を全部解決し、アリスのジョブカンストを終え、近頃はこうしてゆったりと過ごしていた。

そんな2人の上空を、1羽の鷹が旋回していた。

それを見つけたヴァルが指笛を吹くと、鷹は2人の近くの塀に止まった。


「こいつは…」


ヴァルは鷹を見て怪訝そうな表情をしたあと、鷹の足に括り付けられている紙を手に取った。


「鷹の見分けがつくのかい?」

「あぁ。こいつはザナが使っている鷹だ」


そう言って、紙を広げたヴァルの表情は険しくなった。


「なんて書いてあったんだい?」

「…昨晩、イシュガルドの監獄から脱獄した犯罪者が1人出たらしい。しかも、その犯罪者は…」


ヴァルはグシャッと紙を握りしめた。


「以前、お前を痛めつけた人攫いの一味だ」


それを聞いてガウラの表情が強ばった。

あの時の経験は、彼女にとって思い出したくないものだった。


「もしかしたら、逆恨みでお礼参りに来るかもしれないから気をつけろとの忠告だ」

「なるほど…」

「一味の内のどいつかは分からない。だが、あの中で危険なのは、あの時1番気が立っていた奴だろう。そいつが脱獄した1人だとしたら、かなり危険だ」


ヴァルはガウラにまっすぐ視線を送る。


「そいつはあたいの姿を見てない。逆恨みをするなら、間違いなくガウラを狙うだろう。それにあたいの姿を見たのは2人。内1人は身体が不自由で脱獄は不可能。そのことから、ガウラが標的になる可能性が1番高い。だから、気をつけてくれ」

「わかった」


その日から、どこかに出かける時は細心の注意をする事を余儀なくされた。

だが、3ヶ月間何事もなく平穏に過ごし、取り越し苦労だったかと2人は思い始めていた。


そんなある日の夕刻。

場所はウルダハ。

人気の少ない通りを、ボロボロのフードを深く被った男がブツブツと何かを呟きながら歩いていた。


「チッ、監獄を抜け出して3ヶ月…。旅商人から奪った金も尽きちまった…」


この男は3ヶ月前にイシュガルドから脱獄した男だった。


「くそっ!あの時、金ヅルが逃げなきゃ、美味い酒と女にありつけてたのに…、あの女のせいで…っ」


捕まった原因を思い出し、今置かれた自身の状態に怒りを露わにする。

そんな時、大通りの方に目を向けた男は、目を見開いた。

通りを行き交う人の中に、見覚えのある顔を見つけた。

白にピンクのメッシュの入った髪。

白い肌に、白と金のオッドアイの女。

男の口角が、不気味に上がる。

その女が男のいる通りに入ってくるのを確認すると、死角になる場所で隠し持っていた薬品を端切れに染み込ませる。

そして、わざと足がおぼつかない様に歩き、女とすれ違う瞬間によろけてぶつかり、倒れ込んだ。


「すみません!大丈夫ですか?!」


慌てる女に、男は弱々しい声で言った。


「こ、こちらこそすみません…ここ何日も食料にありつけず、フラついてしまって…」


それを聞いた女は、男の為に何か無いかと荷物を漁り始めた。

その隙を男は逃さず、物凄い勢いで女に組み付き、端切れに染み込ませた薬品を嗅がせた。


「んんっ!?」


女は一瞬抵抗する素振りを見せたが、薬品を嗅いだことで、直ぐに気を失った。

男はそれを見て、ニヤリと笑みを浮かべる。

そして、以前商人を襲った時に手に入れた大きな麻袋を出し、その中に女を押し込むと、それを担ぎウルダハを後にした。



**********



同刻。

ラベンダーベッドのガウラの家の前に着いたヴァルは、顔を顰めていた。

里での用事を終えた時に、トームストーンにガウラからのメッセージが入った。

"買い出しの為、ウルダハに向かう。30分ぐらいで帰る"

そこから支度をして帰宅したのは、通知から40分が経過していた。

だが、家には明かりが灯っていないのだ。


「買い出しが長引いているのか?」


そう呟きながらも、なんだか胸騒ぎを覚える。

念の為、ヴァルは行き違いになっても良いようにガウラにメッセージを送り、不滅隊の転送網利用券を使い、ウルダハへ飛んだ。

ガウラが行きそうな場所を早足で周りながら、こまめにトームストーンを確認する。

返信もなく、既読もつかない。

心当たりを周りきり、いよいよヴァルの心配が最高潮に達した頃には、更に20分も経っていた。

ヴァルは駆け足でスイレンの店へ向かうと、乱暴に扉を開けた。


「きゃあっ!?何っ?!…って、ヴァルちゃんじゃない!ちょっと、驚かせないでよぉ~」


スイレンは文句を言いつつ、ヴァルの表情を見て、真顔になる。


「何かあったの?」

「ガウラが見つからないっ!」


叫ぶように言い放ったあと、経緯を話始めると、スイレンは考え込む素振りを見せた。


「もし、このウルダハでトラブルに巻き込まれたとなれば、真っ先にお前のところに情報が入るだろ?!なにか知らないか?!」

「…なぜ、トラブルに巻き込まれた可能性があると思うのかしら?」

「3ヶ月前にイシュガルドで脱獄犯が出たのは知ってるな?」

「えぇ、知ってるわよ。違法な人身売買をしていた連中の一味よね?」

「そいつらが捕まった事件に、ガウラが関わってたんだ!」

「なるほどねぇ…」


話を聞いて、ようやく繋がりを理解したスイレンは、口を開いた。


「約20分前ぐらいかしら、この店のある通りで、見窄らしい男が女性を麻袋に入れて攫ったって情報が入ったわ」

「その男は何処に行った?!」

「南ザナラーンの方向に向かったらしいわ。あの辺は行商人もあまり通らないし、自然に出来た小さな洞窟なんかがあったりするから、もしかしたら…」

「チッ!」


それを聞いたヴァルはカウンターに有り金全てを乱暴に置き、店を飛び出して行った。


「ちょっと?!情報料にしては高すぎっ…て、行っちゃったわぁ。後であの子のお母様に連絡して預かってもらわなきゃ…」


スイレンはそう言って溜め息を吐いたのだった。



**********



聞き慣れた焚き火のパチパチという音で目を覚ましたガウラ。

ぼやけた視界に、朦朧とする頭。

頬と体に伝わる、ヒンヤリとした感覚。

そして土の匂い。

状況を確認する為、身体を起こそうとすると、手が後ろで縛られているのに気がついた。

そこから頭が次第とハッキリし始める。


「んんっ?!」


口には猿轡を噛まされており、異常な状況に、自分に何が起こったのかを必死に思い出す。

状況を理解した彼女は、とにかくこの場を離れようと辺りに視線を送る。

どうやらその場所は、小さな洞窟の中のようだった。

外に向かって身体を這わせるが、少し進んだ時、洞窟の中に人影が入ってきた。


「やっと目を覚ましたか…」


焚き火の灯りに照らされたのはボロボロのフードを被った男。

そいつは、ガウラの元にゆっくりと歩み寄る。


「久しぶりだなぁ、嬢ちゃん」


ガウラ前でしゃがみ込んだ男がフードを取る。

その顔は人攫い一味で、彼女を傷だらけにし、暴れていた男だった。

思い出されたあの時の恐怖で、ガウラは目を見開いた。


「どうやら、覚えてたみたいだなぁ?」


彼女の反応に、ニヤリと笑みを浮かべる男。


「脱獄して3ヶ月、ずっとあんたを探してたんだぜ?あの時、あんたが金ヅルを逃がさなきゃ、俺はこんなことになってなかったんだっ」


苦々しく言い放つ。


「おかげで、美味い酒を飲むことも、女を買って楽しむ事も出来ねぇ。その責任はとってもらわねぇとなぁ?」


男の表情は不気味な笑みを浮かべたまま、ガウラの全身を品定めする様に見る。


「その綺麗で可愛い顔が、屈辱に歪むのが楽しみだ」


そう言って、男はガウラに手を伸ばし覆い被さる。

男が何をしようとしているか理解したガウラは、唯一自由に動かせる足を使って必死に抵抗する。


「チッ!大人しくしやがれ!」


悪戦苦闘する男。

一瞬の隙を突き、ガウラは男の腹に蹴りを食らわせた。


「ぐはっ!!」


その反動で、男は後ろに倒れ、腹を抑えて蹲る。

そして、ガウラはここから逃げようと必死に外へと這う。

だが、その速度はあまりにも遅い。

蹴られたことで怒りが増した男は、ガウラに走り寄り、胸倉を掴んだ。


「このアマぁっ!!!!」


怒り任せに彼女の右頬を殴る。

痛みと衝撃に小さく「ぐっ!」と呻き声が出た。


「自分の状況が理解出来て無いみたいだなぁ!?」


そう怒鳴り、男はガウラの着ていたシャツを力任せに引き裂いた。


露になる色白な胸元。

恐怖で思考が停止する。


男は1本の短刀を取り出した。

それは、護身用に彼女が持っていたものだった。

それをガウラの首の左側に当て、顔を近付ける。


「大人しくしてりゃ悪い様にはしねぇ。痛い思いはしたくないだろぉ?」


男はそう言い放つと、彼女の左頬をベロンと舐める。

その感触に激しい嫌悪感が全身を襲う。

すると、男は顔を離し、持っていた短刀をガウラの肌と、下着である胸当ての間に差し込み、切り裂いた。

隠されていた胸が男の前にさらけ出される。

男の手が胸に伸びた。

ガウラはこれから始まる行為に恐怖し、瞼を強く瞑った。

その時だった。

洞窟の入口の方から、何かが着地する音が聞こえた。


「なんだっ!?」


驚き、そちらに振り返る男。

ガウラもまた、その音に驚き、目を開けてそちらを見た。

そこに居たのは人影。

暗くて顔はハッキリ見えないが、白く鋭い瞳がギラついているのが分かった。

その瞳を見た瞬間、ガウラはその人物が自分を助けに来たヴァルだと悟った。

そして、ヴァルは静かに言った。


「その子に…何をしようとしていた?」


ギラついた白い瞳は、明らかに殺気を放っている。

だが、邪魔をされた男は怒りでそれに気付いていない様だった。


「なんだテメェ!邪魔すんじゃねぇぇぇえええええっ!!!!」


怒鳴り散らしながら、ヴァルに突っ込んでいく。

すると、ヴァルの姿が消えた。その瞬間、男は吹っ飛び、焚き火の近くに転がった。

素早い動きで間合いを詰め、男を蹴り飛ばしたのだ。

ヴァルは男の元にゆっくりと歩く。

焚き火の灯りで、徐々に彼女の表情が鮮明になる。

見開かれた冷徹な瞳。

それは、ガウラが見たことの無い、暗殺者としての顔だった。


「くっそ!」


怒りが収まらない男は上半身を起こし、ヴァルを見上げたが、彼女の顔を見て小さく悲鳴を上げた。


「もう一度聞こう。お前は、その子に、何を、しようと、していた?」


言葉を強調するように口にする。

男は、逆らえない空気を察したのか、はたまた恐れを払拭したい一心だったのかは分からないが、叫ぶ様に言い放った。


「俺はこの女のせいで散々な目にあったんだっ!!だから、その代償を支払わせようとしただけだっ!!」

「そうかい………」


ヴァルがそう答えた瞬間。


「ぎゃぁぁぁあああああああっ!!!!!!!」


男の絶叫が響き渡り、ボトッと何かが落ちる音がした。


「腕がぁっ!俺の腕がぁっ!!」


男の腕があった場所からは血が吹き出し、地面に両腕が転がっていた。


「お前の理屈で言うと、散々な目にあったら、相手に代償を払わせないといけないんだろ?」


その言葉に、ヴァルの顔を見ると瞳は殺意を宿したまま、狂気の笑みを浮かべていた。


「お前は以前、人を攫い、それを逃がしたその子に暴力を振るった。そして更に今、その子を襲った。なら、その代償をお前も払わないと、だろ?」


ヴァルに詰め寄られ、ガタガタと震える男。

目の当たりにしている光景に、ガウラは目を見開いたまま固まっている。


「おっと、簡単に死なれたら面白くないな。止血をしてやろう」


ヴァルはそう言うと、呪文を唱え、男に放った。

ヴァルの手から放たれた炎は、血を流している男の傷口を焼いた。

再び響く絶叫。

人の肉が焼ける嫌な臭いが漂う。


「感謝しろ?これで血は止まった」

「ヒ、ヒィィィっ!!!」


男は恐怖に耐えられなくなったのか、這って逃げようとする。

それをヴァルが許すはずも無い。


「そうか、足があればまだ動けるんだったなぁっ!!」


今度は男の足を切り落とし、再び魔法の炎で焼いて止血する。

男の絶叫に、ヴァルは狂気の笑みを浮かべたまま小さく笑っている。

身動きが完全に取れなくなった男は、涙を流しながら震える声で口を開いた。


「た……助けて………っ」

「助けて、だと?随分都合のいい言葉を言うじゃないか。自分は散々悪事を働いてきたと言うのに」


ヴァルは男の顔を覗き込む。


「お前が攫った人達も、助けてと言ってなかったか?お前はそれを聞き入れたか?」

「あ…あ…っ」

「聞き入れなかったんだろ?なら、お前に助けを乞う資格はない」

「あ…あんた…一体、何者だ…」


震える声で尋ねる男に、ヴァルは答えた。


「裏社会の人間なら、誰でも一度は耳にしたことがあるんじゃないかい?受けた依頼は確実にこなす暗殺者の一族」

「ま、まさか……っ」


男の震えが激しくなる。


「く、黒き蝶っ?!」


男の答えに、ヴァルはいっそう歪んだ笑みを浮かべた。

その笑みは、見るだけで震え上がる程の異常さを放っていた。


「ククッ、黒き蝶に狙われたら最後。死からは逃れられない。お前はここで死ぬんだよ」

「ヒィィィ!!嫌だっ!!死にたくないっ!!!死にたくないぃぃぃいいいいっ!!!!!」


何とか逃げようと身体を動かすが、手足のない男の体はその場を激しく揺れるだけだった。


「まるでダルマだな」


そう呟いたヴァルは、男の首元に双剣を当てた。


「そろそろお前の相手をするのも飽きた。自分が今までしてきた事を後悔しながら死ね」


次の瞬間、男の首から血飛沫が飛ぶ。

それを浴び、血まみれになるヴァル。

目を閉じ、ゆっくりと立ち上がる。

そして、次に目を開いたヴァルの瞳はガウラを捕らえる。

そのヴァルの表情は、辛さと後悔が入り交じっていた。


「ガウラっ!!」


ガウラに駆け寄り、彼女の手を縛っていた縄を切り、猿轡を外した。


「…ヴァル…」


どう声をかけていいのか分かず、視線を逸らすガウラ。

しばらく沈黙が流れた。

すると、ヴァルがガウラの右頬に手を添え、「帰ろう」と静かに言った。

その言葉に、視線をヴァルに戻すが、俯いていて表情が分からなかった。


「………うん。帰ろう」


そう答え、テレポで自宅へと飛んだ。


自宅前に到着すると、突然ヴァルはガウラの腕を掴み、早足で家の中に入っていく。


「ちょ?!ヴァル?!」


驚き声を上げるが、それに気をとめず、ヴァルは腕をつかんだまま、2階のシャワールームまで進んでいく。

服を着たままシャワールームに入ると、ヴァルはシャワーの蛇口を捻った。


「うわっ!!」


一瞬でずぶ濡れになる2人。

シャワーの流水で、ヴァルにかかった血が流されていく。


「あの男に、何をされた?」


俯いたままのヴァルが静かに尋ねる。


「……え?」


質問に戸惑っていると、ヴァルはガウラの両肩を掴んだ。


「あの男に何をされたんだっ!?」


先程とは違い、叫ぶように尋ねるヴァルの表情は、怒っているようにも泣いているようにも見えた。

その表情に必死さを感じ、ガウラは口を開いた。


「えっと…頬を殴られた」

「……右か」

「う、うん……」


ヴァルはガウラの右頬に手を当てる。

すると、それまであった鈍い痛みが治まった。

ケアルをかけられたと直ぐに分かった。



「………他には」

「あ、えっと……」


言い淀みながらも、左頬を舐められた事を伝えると、ヴァルはギリっと歯を鳴らした。

そして、ガウラを抱き寄せ左頬を舐めた。


「なっ!?ヴァル?!何して……っ」

「他はっ!!他には何をされた!!」

「それ以外は何もされてないっ!!少し落ち着けっ!!」


ガウラが叫び返すと、ヴァルに力一杯抱きしめられた。


「すまないっ……、あたいが傍を離れたばっかりに……っ」


震える声でそう言われ、ガウラはヴァルが自責の念に囚われている事に気付いた。


「いや、今回は私も油断してたんだ。3ヶ月も何も無かったから…。だから、心配かけてごめん……」


ヴァルの自責の念を取り除きたいと思ったガウラは、思考を巡らせながら話す。


「これは、私の落ち度で、ヴァルは悪くない。それにお前は助けてくれたじゃないか」

「……」

「お陰で無事に帰って来れたしな。だから、私は大丈…」

「馬鹿っ!!」

「?!」


ヴァルの言葉に驚く。


「大丈夫な訳がないだろっ!!強がるなっ!!」

「ヴァル……」

「あたいの前ではっ、強がらなくていいっ!!」


泣き叫ぶように発せられたその言葉で、抑え込んでいた恐怖が一気に吹き出した。

ヴァルの背中に手を回してしがみ付き、声を上げて泣いた。

その声と涙を隠す様に、シャワーの水は降り注いでいた。



**********



感情が落ち着き、服を着替えた2人は、リビングでホットミルクを口にしていた。

無言でホットミルクを飲む2人の瞼は、軽く腫れていた。

シャワールームから出た2人は、沈黙を貫いているのだが、その空気は悪いものではなく、むしろ穏やかだ。


「…ヴァル」


最初に沈黙を破ったのはガウラだった。


「なんだ?」

「隣に座れ」


ガウラの言葉に素直に従う。

ヴァルが隣に座ると、ガウラはヴァルに抱きついた。


「ガウラ?」

「……お前の前では、強がらなくていいんだろ?」


ガウラ言葉に、ヴァルは一瞬驚いたが、直ぐに穏やかな笑みを浮かべた。


「あぁ」


短く答え、ガウラを抱きしめ、頭を撫でる。

ヴァルの胸に顔を埋めるガウラは今日の事を思い返す。


もう二度と、ヴァルに暗殺者の顔をさせない。

させちゃダメだ。

ヴァルには、笑っていて欲しい。


そう思わずにはいられなかった。

とある冒険者の手記

FF14、二次創作小説 BL、NL、GL要素有 無断転載禁止

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