A.星界へ

オールド·シャーレアンに戻ってきたアリス達は、ガウラから終末の原因を聞いた。

ヘルメスが作り出したメーティオン。それが絶望の心を姉妹達から受信した結果だという。

そして今、その原因は空の彼方。月よりも遥か遠いところにあると知った。

そこに行くにはどうするか?となった時、シャーレアンが避難用に作っている方舟を借りられないかとアルフィノがフルシュノに交渉した。

ラビリンソスで情報収集をしつつ、困っている人の手助けをする。

そして、方舟に足りない部品を全国の人達の協力で調達することが出来た。

これは、義姉ガウラが今まで繋いできた絆のおかげである。

オールド·シャーレアンの港に続々と到着する協力者と部品。

その結果、方舟を貸してもらえることになった。

そして、終末の原因であるメーティオンの場所を聞くため、1度ハイデリンと直接会うということが決まった。

ラヴィリンソスの最深部。

そこから星界への入口があるという。

どのメンバーで突入するかという話になった時、ガウラは口を開いた。


「アリス、お前は…」

「俺はヘリオとここで待ってます」

「ここで待って…え?」


てっきり付いていくと言われると思っていたのか、あっさりと言われ、驚くガウラ。


「ここは、長く苦楽を共にしてきた皆さんと一緒の方が良いと思って。それに、ヘリオも何かあったら戦闘に加わる可能性もあるので、俺は残ります」

「そうかい、なら話が早いな」

「義姉さん、気をつけて行ってらっしゃい!」

「無茶はするなよ」

「あぁ!」


アリスとヘリオは、笑顔でガウラを見送った。


「義姉さん、大丈夫かなぁ」


ガウラの姿が見えなくなった途端、少し不安そうな顔をするアリス。

ヘリオは変わらず無表情のまま答えた。


「無茶さえしなきゃな。まぁ、暁の連中がいるから大丈夫だとは思うが…」

「うーん…、誰が一緒に居ても、状況によっては無茶しそうで…」

「それは言えてるな」


2人で溜息を吐き、ガウラの無事の帰還を祈るのだった。

とある冒険者の手記

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